八尾市で内視鏡検査前に知っておきたい!下剤の種類と服用方法

内視鏡検査前に下剤を服用する理由

大腸の内視鏡検査は、お尻から内視鏡を入れて検査を行います。腸内に便が残っていると、正しい検査結果を出すことができないため、腸管洗浄液と呼ばれる下剤を摂取し、大量の水分で大腸の便を残らず洗い流します。

洗浄が不十分の場合、病変の発見がしにくくなるのはもちろん、検査に必要以上に時間がかかったり、ポリープや生検のために組織を切除した際には炎症を起こしやすくなったりするため、穿孔や出血などのトラブルの原因になります。

下剤の種類と特徴について

医院により置いてある下剤の種類は異なりますが、大腸内視鏡検査の前に使われる下剤は大きく6種類です。2リットル近い液剤を服用するモビプレップ、ニフレック、マグコロール、薬剤を飲んだ後に薬の倍量の水分を取る必要があるサルプレップ、前日から当日にかけて2回の服用が必要となるピコプレップ、錠剤タイプのビジクリアです。

基本的には検査を受ける患者さんが好きなものを選ぶのではなく、患者さんの年齢や日々の排便状況、既往症などをもとに医師が選択します。

検査前の正しい服用方法と注意点

下剤にはそれぞれに正しい服用方法があり、いずれも2リットル程度の大量の水分を摂取しなければいけないことに変わりません。また、下剤はコップ1杯を10分程度の時間をかけてゆっくりと飲み、すべて飲み終わるまでは2時間程度かかります。便秘気味の人や大腸がんの疑いがある人の場合には、腸管が狭くなっている可能性があるので、特にゆっくりと下剤を飲む必要があります。

下剤を一気に飲むと、重篤な合併症である腸管破裂が起こる確率が高くなるため注意してください。

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