八尾市のERCP検査とは?内視鏡検査の意義と受診する際の注意点
胃や大腸の内部を直接観察する検査と評判
ERCP検査とは、内視鏡を口から挿入し十二指腸まで進めたあと、胆管や膵管に直接細いカテーテルを挿入して造影剤を注入し、X線画像を撮影する検査のことです。
胃の中を直接観察できる内視鏡の良さと、変性組織の大きさや浸潤の程度、転移箇所などの情報を確認できるX線の良さを併せ持った検査であり、がんなどが疑われる場合には病理検査を行うための組織採取をすることも可能です。従来の内視鏡検査では到達できなかった十二指腸乳頭まで届くため、より多くの病気を早期発見できると人気が高まっています。
がんや潰瘍などの病変の早期発見が目的
胃や大腸に手術歴がある場合、癒着などの関係で内視鏡検査がほぼできませんでした。しかし小腸内視鏡を用いたERCP検査であれば、胆管の出口である十二指腸乳頭にナイフを挿入して切開をすることや、十二指腸乳頭部にバルーンを挿入し内部を広げることができるため、検査から治療まで対応できるようになりました。
ERCP検査をすることで、胆道結石をはじめとした良性疾患はもちろん、胆道がんや閉塞性黄疸などの病変も早期に発見できる可能性が広がりました。
検査当日の注意事項や体調管理のポイント
一般的な内視鏡検査は、スコープが挿入されている時間は10分から15分程度。しかしERCP検査では30分から60分程度と時間が長くなったため、身体への負担が大きいです。基本的に口から挿入するので、前日の夜から絶食となるのは通常の胃内視鏡と同様。
検査後はベッドの上で安静にし、膵炎予防のための点滴がされます。検査後に腹痛や吐き気、血圧低下などの症状が現れなければ、帰宅することができます。帰宅後は造影剤の排泄を促すため、水分を多く取るようにしましょう。